
代表的な疾患とその治療
Dry Eye
ドライアイ

環境の改善
症状を軽減するために、室内の湿度を保つための加湿器を使用したり、風や空調の直接的な風を避けたりすることが重要です。また、長時間のデバイスの使用や読書など、目を酷使する行動を避けることも効果的です。
点眼治療
病状により、人工涙液やドライアイ治療薬を処方する場合があります。眼球表面を覆う涙液の状態を改善し、眼球表面の修復を目指します。
涙点プラグ
病状により、眼表面の涙を排出する涙点にシリコン製のプラグを挿入します。たまった涙の量を増やすことで、眼表面の障害を軽減するのが目的です。
Cataract
白内障

点眼治療
軽症の場合、点眼薬を用いて混濁の進行を遅らせます。水晶体の混濁を透明化する効果はあまり期待出来ません。高度の場合は手術治療を検討することになります。
手術治療
高度の混濁には手術治療を選択します。水晶体の混濁を除去し、眼内レンズに置き換えます。手術後には安静療養と点眼治療が必要です。
Glaucoma
緑内障
点眼治療
眼圧を下げること(眼圧コントロール)が緑内障治療の基本です。眼圧や視野の状態に応じて、点眼数を増やします。点眼は使用回数(用法用量)が決められています。
手術治療
点眼治療で効果が不十分な場合、眼内の水(房水)の流れを改善する目的で手術治療が必要となる場合があります。手術で治ってしまう性質の疾患ではないので、引き続き眼圧コントロールが必要です。
レーザ ー手術
レーザー光を使った手術により、房水の流れを改善する必要があることもあります。

Diabetic Retinopathy
糖尿病網膜症

糖尿病治療
糖尿病の治療が必要です。糖尿病の治療自体は、内科等の施設で受けて頂きます。
網膜光凝固治療
病状により、レーザー光線で網膜光凝固治療を行う事があります。網膜の浮腫や新生血管などの発生を減らす目的で行います。
注射治療
病状により、ステロイド薬や血管内皮増殖因子(VEGF)阻害剤を注射し治療を行う場合があります。これらの薬剤は、網膜の浮腫を減らしたり新生血管の発生を抑制する効果が期待されます。
手術治療
高度に進行した場合には、網膜硝子体手術が必要となる場合があります。病状やお体の状況に応じ、他の施設に依頼し行います。